2006/07/14

アセットアロケーション - どう生きるか


最近、アセットアロケーション(Asset allocation)についてよく考えます。
「アセットアロケーションとは」でググると一番上に出てくる
野村證券の用語集によると、アセットアロケーションとは、
資金のリスク許容度に応じ、投資対象のリスクをコントロールしながらリターンを獲得するための資産配分のこと。日本古来の「財産三分法」も、広義においてアセットアロケーションの一種といえる。
と書いてあります。
そのあとも丁寧に、
アセットアロケーションに当たっては、投資環境等資本市場の状況、各資産の期待リターン、リスク、資産間の相関(動き方の類似性)の予測、分析などの投資対象に関する情報と、投資家の資産、負債、およびリスクに関する考え方などの投資家に関する情報の双方が重要である。
というアドバイスもついていて、参考になります。

何故アセットアロケーションに興味を持ったかというと、
自分のキャリアについてずっと考えていたからです。

5月末で会社を退職して、6月上旬に役所に行って完全失業者の烙印を押され、
それからもう1ヶ月以上経とうとしていますが、退職を考えてから現在に
至るまで、常に考えていたのは、「いかに生きるか?」ということでした。
「何がしたいか?」とか、「どこに基準を設定するか?」とも言えます。

アセットアロケーションという言葉は、個人の金融資産をどう配分するか
といった文脈で使われますので、(当たり前ですが)やれ債券と株式の
分配比率だ、インフレのヘッジのために外貨を持てだとかの流れになります。

でも、自分が初めてこの言葉を知って、各資産の期待リターンと
保有リスクを考えて配分しなきゃいけないんだーぐらいの理解に
至ったときに思ったのは、
結局これって、どう生きるか、自分のスタイルを決める作業なんだな
ということでした。

アセットアロケーションはよく円グラフで表されます。
資産全部を100として、預貯金が30、債券が20、株式が50とか。
ただ、これはあくまでアセットのうちの金融資産にフォーカスした
ものであって、もっと大きな資産は他にあります。
自分自身です。

自分自身というと曖昧なので、少しブレイクダウンすると、
万人が持っている資産は、まずは時間です。
勿論、夭折してしまう人もいれば、1世紀以上生きる人もいますので、
全くもって平等ではありませんが、先進国であれば平均して
65-80年ぐらいは生を全うすることができます。

それぞれの持つ(予想)時間を100として、多くの人が睡眠で30ぐらい
は持っていかれますから、残りの70をどう配分するかが、
その人のライフスタイルになります。
仕事が50で趣味が20の人もいれば、その逆もあると思います。
ただ、生きていくには原資(資産)をどう作っていくかが
大事ですから、100の時間を無事に暮らせる資産を20の仕事で
まかなえる人は20でいいし、50を費やさないとダメな人も、
20で済むけど50使いたい人(起業家とか)もいると思います。
余った資産をどう振り分けて運用するかが、一般的に
言われているアセットアロケーションです。

次に、原資を作るための原資、つまりどうやって稼ぐかの
スキル配分も大事だと思います。
人が出来ることには限りがあって、全てを手に入れたいと
思っても無理なので、自分の能力とか強みのようなものを
どう構築するかの配分も考えねばなりません。

安定志向の人は、例えば英語とか簿記とか笑顔とか、
応用範囲の広いスキルを多く身につけようとしますし、
野心がある人は、マーケットの歪みを見抜く目だとか、
とにかく一国の主になりたいという強い気持ちだとか、
1項目の面積が広い、1点張りのグラフになると思います。

よく、キャリアを考えるときに、「何をやりたいかが一番重要」
と言われるのは結構明解なわけがあって、

・キャリアを深く考える人の多くはキャリアの序盤、つまり若い。

・若いのでアセットアロケーションが出来ていない
(気持ちだけあってスキルや経験がない、もしくは気持ちすらない)

・分配の原資になるものが「やりたいこと、夢」

・そのやりたいことに沿って、必要なスキルと経験が分配されていく
(起業家であれば、気持ち100から派生して、財務力や営業力、ストレス耐性など)

という流れがあるからで、原資の原資を決めるのに、真ん中にあるのは
気持ちで、それを実現するためのスキル配分があって、その総体が
自分の持つ全時間のどれぐらいの割合を占めて、余剰資産をどう配分
するか・・・と考えていくと、アセットアロケーションは、人生を
どう生きるかを考える作業と密接にリンクしているなあと思った次第です。

資産運用の成否は、アセットアロケーション設定で8割がた決まると
言われているようですが、同時に、どういった人生を過ごすか、
そのための時間配分をどうするか、そのための気持ちをどこに設定するか
などなどを考えることは、人生の成否を決めることにも繋がると思います。

ただ、何をもって成否とするか、それもまた人それぞれなので、
株式投資と同様、正解はどこにもないのですが・・・。

どう生きるかを考えるため、
とりあえず、今日はこれを読んでみたいと思います。

君たちはどう生きるか
吉野 源三郎
岩波書店 (1982/01)
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4 Comments:

Blogger Jan the Man said...

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1:00 午後  
Anonymous フミコ said...

こんにちは。来てみました。
「君達はどう生きるか」
遠い昔、中学の頃読まされた気があります。
でも、内容覚えてないですけど。。。
どう生きるか勉強になりましたか??

1:50 午後  
Blogger Yoshihiro said...

いやー、コレは再読をオススメしますよ。
先月くらいにAmazonで買ったのですが、
もう54刷とかになってました。すごい。

7:28 午後  
Anonymous フミコ said...

ほんとですかー??
暇人OL的には読むべきかもしれませんね。
全然覚えてないし、本がどこにあるかも定かではない。
きっと実家です。探し出してみます。

10:34 午前  

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