2006/07/10

Yahoo!オークション、一部無料化の影響はこれから?

本日のYahoo!JAPANのIRリリースにて、2006年6月の事業報告が
出てましたのでクリップ。

Yahoo! JAPAN 各事業に関するお知らせ (2006年6月 月次報告) (2006年7月10日発表) (PDFファイル 32KB)

抜粋の画像を見ていただくと分かりますが、「eコマース関連データ」部分
の「Yahoo!オークションストア数」が前月5月の7,776店舗から8,396店舗と、
前月比630店舗のプラスとなり、約8%の増加を示しています。

これは年率に直すと150%程度の成長にあたりますので、1999年の開始以来、
既に7年近くを迎えたサービスが出す数字としてはかなり大きなものですが、
今期の第一四半期の数字を眺めてみますと、

月次     店舗数  増加率(小数点第2位四捨五入)
2006年3月 6,878 6.9%(参考)
2006年4月 7,388 7.4%
2006年5月 7,776 5.0%
2006年6月 8,396 8.0%

となり、5月はGWの影響でインターネットそのものへのアクセスが減少する
ため、出品者も比例して減少することを考えると、8%という数字はそれほど
珍しいものではないことが分かります。
(2005年11月には20%増を叩き出してますし)

同様に、ユニークブラウザ数も2%と微増にとどまっており、
Yahoo!JAPANが、今までプレミアム会員登録(月額294円)をしないと利用
できなかったYahoo!オークションの無料キャンペーンを実施したのは6月21日
ということを考えると、6月の実績への実質的な影響は軽微ですから、
このキャンペーンが数字として影響が出てくるのはこれからかも知れません。
個人的には、今回の措置でドバーッとユーザーも出品者も増えると思って
いましたので、今後をウォッチしたいと思います。

さて、今回のYahoo!オークションの入札実質無料化ですが、
発表のとおり、今後は有料に立ち戻ることはないと思われます。
非常に懸命な判断だなあと思った次第です。

米Yahoo!はWeb2.0を標榜しています。
Yahoo!JAPANは今のところどうだか分かりませんが、
それでも、少しずつでもそういった流れに収斂していくと個人的には
予想しています。
(ただ、提携先のebayがあれだと先が思いやられますが・・・)

C2Cビジネスでは、参加ユーザーへの課金をせず、決済手数料と広告費用で
利を得るというモデルが、今後のスタンダードになると思います。
Yahoo!JAPANはYahoo!ショッピングというモール事業も抱えていますので、
出店者をフィルタし、差別化サービスの源泉とする意味でのみかじめ料
とのバランスを考えなければなりませんが、そこは担当部署間のガチンコ
勝負で何とかすればいいのであって、ユーザーが気にすることではありません。

Yahoo!がeコマース事業で本当にライバル視しているのは、楽天ではなく
Amazonと(Google Base+Google Checkout)の日本語化だったりしますので、
(あとmixiコミュニティとかで起こっている潜在取引のマネタイズとか)
その動きを見据えての今回の措置だったと思います。

懸念点を挙げるとすれば、実質的にオークション参加料として機能していた
プレミアム会員制度が、今回の措置で半分ぐらい意味なくなっちゃったって
部分だと思いますが、その部分を気にしてプレミアム会員から脱会する
ユーザーの落ち込み数を短期的にカバーできると踏んだからこその決定
だと思いますので、あんまり関係ないですかね。
実際、プレミアム会員は前月比で微増してますし、非アクティブ(惰性会員)
がかなーり多いという状態らしいので、影響は少ないでしょう。

勝っているところは未来を見据えて戦略が立てられるので羨ましいですね。

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